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2010.10.19 /

「リノベーションからはじまる」11/1発売決定!

2010年11月1日
ついにリノベエステイトの書籍が発売されることとなりました。
ブログを更新する間も惜しんで、編集作業に没頭しておりました。
(すみません、更新をサボっていた言い訳です・・・・。)
編集するにあたって、ついつい力んだ文章になってしまって、
「熱すぎて、読者からウザがられる!」
と、編集チームから駄目だし&修正をたっぷりと頂きました。
甲斐あって、さわやかな読み易い本になったんじゃないかなあと、
思ってます。きっと。たぶん。もしかしたら。
ほんとに僕らのメッセージが皆様に伝わるのか?
期待と不安では、ちょっと不安が勝ってますが、
多くのお客様や仲間達とガッツリ楽しんで創りました。
その空気感を感じてもらうだけでも、
リノベーション業界にとっての
この本の使命は果たされることとなるでしょう。
Photo_2

ご参考までにボツ原稿となった「幻のエピローグ」です。
確かに、今、自分で読んでも、これは、力が入り過ぎですね〜。
修正済の爽やかな「あとがき」にご興味のある方は、
書店やアマゾンにて、お買い求めくださいませ〜。
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■リノベーションからはじまる
著:リノベエステイト
単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: 書肆侃侃房 (2010/11/1)
価格: ¥ 1,680
リノベエステイトHPにて、予約受付中!
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Epilogue

〜Renovation + Real estat=リノベエステイト〜

バブルが終焉し、21世紀が10年が経過、僕らの会社は10周年を向かえた。建築家として僕らは社会に対して何が出来るのだろうか?まったりとした閉塞感を空気感として受け入れながらも、僕らは明るい未来を目指したい。やりたいコトをやるために会社はあるのではない、やるべきことをやるために会社は存在する。たそんな想いを胸に、建築(renovation)x不動産(real estate)を融合する「リノベエステイト」というチーム名を掲げ、福岡の地でまだまだ確立されていないビジネスモデルの模索をおこなってきた、21世紀の新しい家づくりの常識を確立するために。

〜建築家としてのリノベーション〜

ヨーロッパでは古い建築のリノベーションが建築家の主な仕事であるのと異なり、日本においては、既存建築の改修という領域は、建築家の介入することがあまり無かった20世紀。しかし日本の都市の成熟の中で必ず到来するムーブメントとなることを確信していた。しかし、業務を初めていくつかの大きな壁に直面する。不動産業界と建築業界の大きな隔たり、リノベーションに対する金融商品の不在、全国には約750万戸の既存住宅が存在するにも関わらず新築フローに依存する業界の仕組み等。明るい未来を信じ、僕らがやれる小さな範囲で暗中模索を繰り返してきた。資本も歴史も浅い僕らにとっては、まさにリノベーション住宅をシステムとしてニーズとして確立するための黎明期と言える10年間。

〜お客様と一緒に悩む、同じ目線で〜

リノベーションでの家づくりは、明るい日本の未来のためには、誰かがやらなきゃならない「社会実験」という一面もあった。そんな10年間の僕らを支えてくれたのは、「お客様」だった。いろんな問題に一緒に悩むことを、産みの苦しみとして楽しんで頂いた。僕らが提案するお客様にとってオンリーワンの解答(だけど、ちょっと非常識なプラン)も快く僕らを信じて受け入れてくれた。不安を抱えながらお客様と銀行に行き25年を遥かに超える中古物件に改修費まで含めて地方銀行では初となる住宅ローンを獲得。インターネットで面白そうなパーツを見つけて無邪気に設置。中身は新築にします!と言っときながらも、もったいないし、いい味出してるからといって30年以上前のドアをそのまま使ったり。

〜建築X不動産÷感性=希望の再生〜

不動産業・建設業・金融サービス業等が総合的にからむ「社会の仕組み」としてのリノベーションというサービスは確立していないし、定着もしていない。また、LDK発想のプランニングが支配する中で、自分らしい暮らし方と言うソフトの成熟により日本人としての感性も高次元のものとなるべきである。次の10年に向けて、僕らがやらねばならないことはまだまだ沢山ある。今回、この本を出版するにあたり、久しぶりにお客様のホームに訪れた。僕の想像の域を超えみんなが自分らしく住みこなしていた。お客様の笑顔に触れ、この仕事をしていてほんとに良かったと感じた。いままで僕らに仕事をさせてくれたお客間様の「感性」は、新たな時代スタンダードとなることを確信している。リノベーションからはじまる「希望」として。
2010/9/30
リノベエステイト代表
松山 真介