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「メゾネット」室内階段あり〼
集合住宅で二階建てメゾネットタイプは、非常にレアな物件です。
マンションのメゾネットタイプとは、分かりやすく言うと、住戸内が2階層(以上)に分かれている「内階段のあるマンション」のことです。
集合住宅でありながら、2階建ての一戸建て住宅のような構造を取り入れたもので、供給数の割合はさほど多くないため、物件としては超レアな存在です。
開放的な空間を作りやすく、2層にバルコニーがあるため通風や採光でも有利になる点が挙げられます。玄関のない階では共用の廊下も必要ないため、南北あるいは東西の両面にバルコニーを設置している例も多いでしょう。また、小さな子供がいる家庭では騒音の発生を気にして「マンションの1階を選ぶ」というケースもありますが、メゾネットの上階に子供部屋を設ければその心配もありません。玄関のない階に寝室を設けるなど、プライベート空間の確保も容易です。
メゾネットの魅力それは、ずばり「階段」ですね。
メゾネットタイプの階段の構造は、一般的にはコンクリートで出来ております。
今回リノベーションさせていただいた住まいの既存の階段デザインは、コンクリートの躯体を石膏ボードで包んでクロス張りし、踏み板は、味気のない木目がプリントされた新建材で包んでしまってました、決して空間的にも可もなく不可もないものでした。
解体工事を進めていくと、スケルトン状態になったところで現れた想像以上にダイナミックな存在感のコンクリートの階段。
この存在感をできるだけ残すデザインを施すこととしました。既存空間のポテンシャルを無理やりデザインでねじ伏せるのではなく、あくまでも受け入れて最小限の施工を施すリノベーションデザイン。
食材に真摯に向き合う寿司職人的な空間調理法です。
または、プロレスラーアントニオ猪木的に表現すると「風車の論理※」的デザイン手法とも言えます。
※アントニオ猪木は、相手の力を引き出しながら勝つ方法を「風車の理論」と名づけている。風が強ければ強いほど風車はよく回る。つまり、相手の力や技を受けながら、その力を利用して、最後には勝つという方法である。
玄関を開けると一番最初に現れる玄関と一体となった階段。この家の顔となる空間、見せ場となる、デザインも慎重に行いました。階段の側面を表すようにデザイン修正を行うなど、工事を進めながら微調整を度々加えることとなりました。
モルタルで階段の高さの調整と表面仕上げを行い、集成材の踏み板を設置し、コンクリートはクリアー塗装で仕上げました。
お引き渡しまであと少し、それまでには、スチール製の手すりを設置しますので、ご安心くださいませ。
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