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2017.09.22 /

【日本の家 1945年以降の建築と暮らし】見学レポート

東京国立近代美術館で開催されている「日本の家」展に行ってきました。本展は、日本の住宅建築を成立させる条件が大きく変わった戦後に焦点をあて、56組の日本の建築家が設計した住宅75件の家を、《日本的なるもの》《遊戯性》《脱市場主義》など13のテーマ(系譜)に分け、模型、図面、写真、映像など400点を超す資料で紹介しております。

ローマ(2016年11月)、ロンドン(2017年3月)巡回を経て開催される三ヶ所目である東京では、新たに体験型の模型や施主のインタビュー映像などが追加されています。と言っても他の場所は見てないですが、、、、。会場デザインはアトリエ・ワンが行なってます。

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戦後から現代まで日本で発表されてきた住宅作品を単に時系列で並べるわけではなくテーマに沿って分類されているので、その住宅が生まれた時代性や社会性、立地環境や人と人とのつながりなど様々な視点から検証がなされ、住宅作品を通して、戦後日本の文化史を俯瞰できます。

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この展覧会では、まだリノベーション的な住宅は展示されておりませんでしたが、きっと僕らが創っているリノベーション住宅も、住宅史の文脈で捉えることが出来る文化であると思います。

最近では高齢者のグループホームやシェアハウスやLGBTのための住宅が登場し、ひとえに家族といっても、その形態は様々です。新しい家族のあり方に対応した、ソリューションとしての住宅も、僕らは建築家として創造していく必要があります。

とてもいい刺激を得た展覧会でした!「創りたいものを創る」のが建築家の仕事ではありません。「創るべきものを創る」これが、建築家の仕事なんだと、改めて真摯な気持ちになれました。と思いながらもハードスケジュールがたたって風邪をひきながら久々のブログ更新。熱い想いも大切ですが、まずは自己管理をしっかり行なって仕事に取り組みます(涙)

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【日本の家 1945年以降の建築と暮らし】
会期:2017年7月19日~10月29日
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(9/18、10/9は開館)、9/19(火)、10/10(火)
観覧料:一般1,200(900)円、大学生800(500)円
会場:東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー
公式サイト:www.momat.go.jp

 

<出品建築家一覧>
相田武文、青木淳、東孝光、アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)、阿部勤、安藤忠雄、五十嵐淳、生物建築舎(藤野高志)、生田勉、池辺陽、石山修武、伊東豊雄、乾久美子、o+h(大西麻貴+百田有希)、大野勝彦+積水化学工業、岡啓輔、柄沢祐輔、菊竹清訓、岸和郎、隈研吾、黒川紀章、黒沢隆、金野千恵、坂倉準三、坂本一成、篠原一男、篠原聡子、島田陽、白井晟一、清家清、妹島和世、丹下健三、手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)、dot architects(家成俊勝+赤代武志)、中川エリカ、中山英之、難波和彦、西沢大良、西沢立衛、西田司、長谷川逸子、長谷川豪、広瀬鎌二、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、前川國男、増沢洵、宮本佳明、無印良品、毛綱毅曠、山下和正、山本理顕、吉阪隆正、吉村順三、アントニン・レーモンド

 

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