BLOG

2026.03.01 /

【現場ブログ/福岡市西区 T邸】

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ご提案当初のプラン〜

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜RENOVATION STORY〜

30代ご夫婦、二人暮らしのリノベーション。
1998年築・約82㎡の3LDK+Sタイプのマンションを、物件探しの段階からサポートさせていただきました。

ご希望エリアでリノベーション向きの中古マンションを探していたものの、なかなか条件に合う物件と出会えずにいました。そんな中で巡り合った「リノベーション済み物件」。

既存の空間を活かしながら理想の空間デザインに近づけるための「部分リノベーション」を選択され、物件価格+工事費のトータル予算も当初の想定内に収めることができました。

間取りは大きく変えず、既存の壁を活かしたプランニング。
LDKには機械式スクリーンを設置し、ホームシアターとしても楽しめる空間にしました。
また、テレワークや趣味のためのお部屋として、リビングに隣接して奥様の書斎(SOHO)、エントランス横にはご主人の書斎(DEN)を配置。

それぞれが落ち着いて仕事や趣味に集中できる場所を持ちながら、住まいの中心であるLDKを通じて自然とつながりが感じられる住空間を目指しました。

  

物件データ

所在地:福岡市西区 種別:マンション 専有面積:81.78㎡ 建築年:1998年

物件探し

リノベエステイトでは建築士が内覧に同行し、間取り変更の可能性や設備更新のしやすさなどを“リノベーション視点”で確認します。購入後を見据えた評価ができることも私たちの強みのひとつです。
ご希望エリアで物件を探しましたが、条件に合う住戸はなかなか見つかりませんでした。
最初に内覧した物件は非常に印象が良く、その場でお申し込みを決断。しかし、数日前に別の方の申し込みが入っており、ご縁には至りませんでした。
中古マンション探しでは、タイミングと決断の早さが非常に重要となります。
その後も粘り強く探し続けた結果、今回の「リノベーション済み物件」と出会い、住まいづくりが本格的にスタートしました。

Before

福岡市西区姪浜エリアに位置する、1998年築のマンション。専有面積は約82㎡、間取りは3LDK+Sタイプ。
すでにリノベーションが施された、いわゆる「買取再販物件」として販売されていました。

工事開始に向けて

工事が始まる前に、まず行うのが共用部の養生です。資材の搬出入で使用する通路やエレベーターをしっかりと保護し、マンション内の他の住戸へ配慮しながら準備を進めます。
今回は「部分リノベーション」のため、既存の設備や内装でそのまま活かす部分もあります。傷や汚れが付かないよう、室内もしっかりと養生を行いました。

解体工事が完了しました

解体が進むと、図面だけでは分からなかった構造体や配管・下地の状態が見えてきます。
実際の状況を確認しながら、当初の設計プランが問題なく実現できるかを再チェックし、必要に応じて調整を行います。
今回は、解体後、キッチン天井の高さに影響する構造が見つかりました。お客様へ共有し、仕上がりのバランスを確認しながら計画の微調整を行いました。
リノベーションでは、この「解体後の確認・調整」がとても重要な工程です。

配管設置、床の下地を施工します

給排水管を適切な勾配で設置し、それに合わせて床の高さを決めていきます。
水まわりの計画では、目に見えない床下の納まりが仕上がりを大きく左右します。
また、食洗機については、日本製と海外製では必要な電力が異なることに加え、配管の口径が違う場合があるため既存配管の調査と、場合によっては配管の引き直しが必要となります。
今回のキッチンには、ドイツ製の食洗機「Miele(ミーレ)」を設置予定。調査の結果、既存の配管(口径25mm)では容量が不足するため、口径40mmの配管へ引き直しました。

壁と天井に木枠を設置&断熱工事

壁や天井の木枠を設置し、間取りを確定していきます。同時に、壁の内部には断熱材を敷き詰め、住まいの快適性を高めます。
今回、外廊下に面した北側の足元窓は、採光効果が小さいうえに冬場の冷えや結露の原因となっていました。そのため窓をふさぎ、断熱性能を高めることとしました。

間取りについて

今回、間取り自体は大きく変更していません。
ただし、既存の3LDKのうち、リビングに隣接する一室が「無窓の居室」でした。
今回のリノベーションでは、その一室に新たに大きな窓を設け、開閉可能な仕様とすることで、採光・換気の基準を満たす計画としました。その結果、建築基準法上も「居室/寝室」として扱える空間へと改善しています。

〈豆知識:無窓居室とは?〉
建築基準法では、居室には一定の「採光」と「換気」が必要と定められています。一般的には、床面積に対して一定割合以上の窓面積が必要です。その基準を満たさない場合、どんなに広くても「居室」として認められず、図面上は「納戸」や「倉庫」として扱われることがあります。
中古マンションでは、間仕切り変更などによって無窓の部屋が生まれているケースもあるため、リノベーションの際には法規チェックが重要となります。

設計段階でこうした点を確認し、安心して暮らせる住まいへ整えていくことも、私たちの大切な役割です。