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阿修羅展、お寺もいいけど神社もね。
お盆休みに九州国立博物館の「阿修羅展」行ってまいりました。
日本という国は素晴らしいです。
僕らの御先祖様の築き上げた文化の高い精神性と技術力に大感動です。
超一流のプロフェッショナルが能力と時間と予算を余すこと無く使って創られた芸術品。
その世界観は、時間を超越するというよりも、
時間を重ねる程に(エイジングの効果もあり)
メッセージが強まっているようにも感じます。
僕らが生まれるほんの少し前の時代まで、
神がまだ生活の中に身近に存在していた時代が長く続いていました。
農耕文化の中から生み出された八百万の神々達。
そこにでは、「オテントウ様が見てる」とか、「もったいない」とか、
いま僕らが忘れかけてる素敵な概念がもっとなこととして生活に神と共にあったと思います。
手が6本で顔が3面の戦いの神さえも「仏」によって救われるという
かなり達観した性善説によって生み出された興福寺の阿修羅像。
自分が日本人であることに誇りを再認識できる展示会でした。
マニアックな方用に「説明ヘッドフォン」サービスがありまして、
なっなっな、なんと!ナレーションを黒木瞳がやっております。
たった500円で、あなたのためだけに耳元で優しくささやいてくれます。
超お得!
最近、神ブームの私ですが、
今月我が社に「神棚」が設置されました。
筥崎宮で厄払いの際に購入しました。
※設置する場合は、東か南を向けてくださいね。
大学時代に西洋建築史の研究をしていた私ですが、
41歳になって気付いたことは、日本建築の素晴らしさです。
ちょっと遅いよ!言われるかも知れませんが、
欧米への盲目的あこがれは随分薄れたような気がします。
ちょっと強引ですが、僕らの世代は「敗戦国の日本=なんとなく悪」的な教育が
暗黙の了解を得ていたように思います。
そして僕は、日本の建築が野暮ったく感じている20代を過ごしました。
(敗戦によって急激な欧米化を受け入れた潔さは先人方の武士道精神を感じます。)
でも、大人になり世界を眺めて、改めて日本人のアイデンティティについて考えたりします。
「民家=何となくダサイ」という思想はそろそろ払拭しないとと考えます。
もっともっと素晴らしい空間がデザインできるように、
アポロ神社(我が社の神棚)にお参りしますので、
よろしくお願いします!