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2013.06.14 /
自分の家なのに共用の場所!
いつもお世話になっております。リノベエステイトの松山です。
先日もテレビでリノベーションの魅力を伝えて頂き感謝です!
集合住宅でリノベーションでは、建物の内部を全て解体して、
もう一度、部屋を造って行くので、自由に間取りの変更が可能です。
なんて改めて言わずとも、リノベーションの醍醐味は、
多くの方々に認知されつつある昨今ですが、
実は、解体できない場所が幾つかあるります。
エントランスや外廊下は皆の場所だから当然ですが、
リノベーションをする場合、室内にも共用の場所がある、
というコトを踏まえておく必要があります。
図面に「PS」とか「DS」と書かれている部分です。
これは室内にあっても動かすことができません。
「PS」とはパイプスペースの略称です。
下の写真のような配管が隠されている場所。
これは、水道管とか配水管とかの上下階と繋がっており、
移動することもできません。つまり共用部分と言われる場所です。
周りの壁は一旦解体してもう一度囲い込む等の自由さはあります。
「DS」は決して任天堂のゲームを設置する場所ではありません。
ダクトスペースの略称です。だいたいキッチンに隣接してます。
これは屋上まで繋がっている煙突のような縦穴です。
ここから換気扇の排気を行っています。
ここは、PSと異なり壁も壊すことができない大切な共用部です。
ここを解体してしまうと、良い子が住んでる場合、
年末にサンタクロースが使用出来なくなるし、
上下階の排気が漏れ出してしまい大変なことになります。
あと、意外と知られていないのですが、
バルコニーやベランダも共用部となっています。
ココは避難の際に使用することもあるので、
勝手にイナバの物置とかを設置することはできません。
とは言え、簡単に撤去ができる植栽やパネル式のデッキ等は、
設置しても大丈夫な場合が多いです。
マンションの管理規約は様々ですので、
気になる部分があるときは、不動産業者や設計士のアドバイスを聞きながら、
管理組合や管理会社に事前に確認した方がいいでしょう。
この夏は、弊社の屋上の手摺に夕顔をはわせております。
ここは自社ビルだから誰からも怒られませんが、
もしココが集合住宅なら、建物によっては、
ベランダの手摺も共用部なんです。
勝手にパラボラアンテナを設置する等すると、
景観上の規約に違反するという理由で怒られる場合もあります。
え〜!と思われる方もいるかもしれませんが、
ポジティブに考えるといい景観を保持するということは、
自分の資産価値を向上させることになりますので、
決して悪いことでも無いんですけど、
どうしても許せない!という場合は、住民の皆で協議して、
管理規約を改定することも可能です。
集合住宅は、民主的なコミュニティなんです。