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2013.06.22 /
永井敬二さんのガレージセール vol.2
日本を代表する椅子のコレクターが福岡にいるんです。
その永井敬二さんのガレージセールが、今週末は開催されてます。
僕は不定期で開催されるこのセールに行くたびに衝動買いしてます。
そして今回もまた、オフィスに椅子が増えてしまいました。
僕が行ったときは、なにげにLC1スリングチェアに座り、
なんとホカ弁(たぶん唐揚げ弁当)を食べられてました。
永井さんのその自然さが、彼のフィロソフィーとして、
「椅子は使われてこそ、椅子たり得るんだ」
と、若手の僕らに対してメッセージを送ってるんだと、
勝手な妄想し、ある確信に辿り着きました。
・安物のパイプ椅子で、高級幕の内弁当を食べるカッコ良さ。
・ビンテージチェアで、ホカ弁を食べるかっこ良さ。
この相反する行為は同義なんだと。
そして僕はまだそこの世界に到達していないと。。。。
今回購入したのは、剣持勇のダイニングチェア。
永井さん曰く
「オリジナルは、カラーリングが寂しかったから、
僕が特別に座面を黒く塗ってもらったんです。」
ということは、これは超レアアイテムではないですか!
全部ウッド色の仕上げだと、工芸チックになりますが、
確かに黒が入ることにより、ぐっとモダンなイメージになります。
僕の普段あまりはたらかない物欲が、僕にこういいました。
「今でしょ!」と。
この黒いオフィスチェアーも実は剣持勇のデザイン。
弊社では、アルバイトさん用として無下に使われてますが、
若い人が本物に触れて貰えるいい機会と思ってます。
そういう訳で、剣持勇の椅子はこれで二脚目になりました。
剣持勇は柳宗里と同年代に活躍したデザイナーでして、
ヤクルトの容器等も彼の作品です。
柳宗里の陰に隠れて、いまいち認知度は低いのですが、
僕は何故か彼の仕事にひかれてます。
家具や雑貨は、最終的には、好き嫌いの問題です。
自分が気持ちがいいと思うものを長く使う。
長く使いたいと思えるモノに囲まれて生活をする。
デザインは、人生を豊かに感じるための一つ。
永井さんのガレージセールで、そんなデザインに触れてみては、
如何でしょうか?
場所:福岡物産倉庫(福岡市 中央区 那の津 4丁目 3-13)
永井さんの娘達に一目惚れするかもしれませんので、
ちょっとの現金をもって行くことをお勧めします。
僕はお金が足りなくて、恥ずかしながらスタッフに借りました(笑)
※過去のブログで「2010/3/9」に
「永井敬二さんのガレージセール vol.1」あります。