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2016.06.19 /

大人の隠れ家フレンチ「TTOAHISU」OPEN!

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リノベエステイトのビルの一階にフレンチレストランがオープンして約1ヶ月が経ちました。大人の隠れ家をコンセプトに、大手門に新たな魅力になればと願いを込めて、プロデュースと空間デザインをさせていただきました。

三十代の山下シェフとは、家主と借主という単なる賃貸借契約的な関係ではなく、料理人と建築家というお互いクリエイティブな世界で試行錯誤しながらも、お客様に感動をご提供したいという志で価値観が一致できた幸せな出会いでありました。イケメンという点だけは大きく異なりますが(笑)

 

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メディアにも出ず、宣伝もせず、口コミとSNSだけでのスロースタート。(大家としては少し心配でしたが)やはり志を理解していただける方々はこの街にはいらっしゃるんですね。だんだんご予約も増えてきたようです。もちろんご近所の食通の方々にも浸透してきたようです。

隠れ家感を最大に増幅するための「入りにくい」エントランスです。しかも、大谷石に暖簾、寿司屋と間違えられことも計算ずくなんです。

店舗をデザインする際に僕にはスタイルあります。まず、デザインを施す前に、クライアントとなんどもディスカッションを重ねます。そこでクライアントの想いをしっかりと自分の中に消化し、コンセプトを言語化します。そのコンセプトをクライアントと共感できる「言葉」にまとめていきます。

店舗は、様々なクリエーターや関係者が関わってお店が出来てきます。その際にこの「言葉」がとても重要になってきます。プロデューサーの指示ではなく、コンセプトである「言葉」に従って各クリエーター達が自分たちの仕事をしていきます。

普段は内輪の資料で公開してないんですが、今回は特別にコンセプトをご紹介!

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<TTOAHISU デザインコンセプトの覚書>2016/03/11松山真介

TTOAHISU/Ohtemon no French

フランスも日本もどちらも伝統的な文化があります。和とフレンチは表層的には共存は無理です。クリエイティブのバックグランドが違いすぎます。どっちが偉いと劣るとか、深いとか浅いとかではありません。ちょっと乱暴な表現ですが。 フレンチは、徹底的で圧倒的な仕事量によって生み出されます。反面、和食は、厳選した食材に最小限の仕事を施し生み出されます。一般的な古典的フレンチの空間は、バロックだったりゴシックだったり、壁や天井や装飾品により「SPACE」が創られております。ベルサイユのバラ的なクラシカルな西洋建築的な空間です(笑)反面、和の空間は、そぎ落とされた「本質」を最小の加工を施した「間」で表現されてます。というよりむしろ、厳選した素材からクリエイターがつき動かさされて、その本質を削り出さされる。素材の方が優位にたっている状態かもしれません。寿司職人のような感じです。←料理が苦手な素人の妄想かもしれませんが(笑)。いわゆる千利休的な「ワビサビ」です。

トアヒスは、日本(特に福岡)の食材や器を多用し、日本人のオーナーが大手門から発信する帰化したフレンチです。トアヒスがもてなすフレンチは、欧米人が納得するパリで食べるフレンチではありません。というか福岡でそんなのはカッコ悪いしそもそも不可能です。だって大手門はパリじゃありませんから。大手門の城下町にある帰化した古典と前衛がマリアージュした仏蘭西料理です。

<デザインコンセプト>

思いっきり「和」に寄せます。ミニマル、春夏秋冬、陰翳礼讃、です。書、家紋、水墨画が欲しいです。大手門は簀子町に隣接する歴史的なエリアです。コンテクストを読み取ると、まさに和がコッテリと詰まった場所です。

<空間デザインの方向性>

・アトリエヴラヴォのモノクロの「福岡城」の三連屏風絵のある真っ暗な洞窟空間。

・大谷石と檜と赤暖簾で構成される寿司屋ようなエントランス。

・ガラス張りの厨房から垣間見えるシェフのパフォーマンス。

・京都のお茶屋のような一限さんが入りにく外観。

 

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アトリエヴラヴォの本田さんの渾身の壁画のメイキングのブログもあります。

ライブペイントレポート

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なんだかんだとデザインの薀蓄を書きすぎました。。。

なんだかんだ言っても「料理」が旨いです!

ここは、大人の隠れ家になることを確信しております。

 

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<TTOAHISU/トアヒス>
住所/福岡市中央区大手門3丁目12-12 BLDG64 1F

TEL/092-733-4600

コース/

ランチ(12:00-15:00/L.O/14:00)ランチ ¥2800(6品) ¥4500(8品)
ディナー(18:00-23:00/L.O/21:00)ディナー ¥6000(9品) ¥9000(10品)

定休日/火曜日

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