福岡市中央区大濠公園アドレス、築51年の佇まいの良いヴィンテージマンションリノベーション。
リノベーション後のお住まいの雑誌取材に同行させていただきました。

玄関に足を踏み入れると早速個性的なお面たちがお出迎え。インテリアやアートがお好きなM様、
日々の暮らしに上手にアートを取り入れて楽しんでおられる空気感が伝わってきます。
M様「お面はほぼ護国神社の蚤の市で買ったものです。気がついたらコレクションになっていました」
玄関からワクワク、期待感が止まらない広報Sです。

･･･STORY････････････････････････････････････････････････････････････････
40代夫婦と子ども2人の4人家族。1974年築、約83㎡、2LDKのリノベーション済物件。6階の住戸から大濠公園が見えるヴィンテージマンションで、リノベ済み物件を購入後に部分リノベーションした。

もともとはフルリノベーションを希望していたオーナーが、リノベーション済マンションとして販売されていた物件を自分たちの暮らしにあった部分リノベーションを施すことで、理想の住まいづくりを目指した。

ユニットバス・システムキッチン・トイレ等の住宅設備は新品に交換されており、無垢の床材や、造作の建具といった特徴あるリノベーション済マンションは、スペック的にも問題はなかった。しかし、住居後に問題となったのは断熱性能の低さである。

3面採光で明るい室内は、外部と接する壁面が多くなるにも関わらず、壁面には断熱材が設置されておらず、壁内に隠れた換気扇跡の開口は剥き出し状態であった。また、既存サッシは経年劣化で密閉性が低くなっており、夏は暑く、冬は寒さで窓や壁に結露が発生していた。目に見えるデザインは新しくなってはいたものの、住み心地は決して快適とは言えない状況であった。

適切な断熱材・内窓を適材適所に施し、断熱リノベーションを行った。また、配線ダクトの設置・照明器具の交換・調光スイッチの設置により、上質な照明演出を可能とした。

使える部分は最大限に活かしながら、部分的間取りの変更や、表層的な壁紙は基本的に全て交換して、アクセントウォールやタイル等もリデザインし、フルリノベーションの満足感を得ることとなった。

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~築51年、リノベ済みマンションの住み心地はいかに？~
近頃は、不動産会社が中古マンション買取りリノベーションして販売する「リノベ済み物件」が多く出回っています。M様邸もそのうちの一つ。水回りの設備は全て新しいものに交換され、天然無垢材を使用した床や扉なども質の良いものでした。ただ、インテリアにこだわりのあるご夫婦は、壁紙の色や照明を交換、キッチンだけは自分達の好みもののを、ということで思い切って交換されました。

↑〜リノベ済み物件として購入した当初の写真〜
↑キッチン設備はこだわって新しいものに交換。
↑壁にはラワン合板を貼付け、自由度の高い壁面収納を取り付けた。床材は購入当時のものをそのまま利用。

~１度目のリノベーション後 初めて迎えた冬は驚くほど寒かった~
築51年の住まい。断熱性能の低さはある程度覚悟し、内窓は当初より設置していたM様邸。
M様「それでも冬場の暖房が効かない、寒くてリビングに居られない、暮らしてみてわかりました。せっかく自分たち好みの空間を手に入れても暮らしが快適ではなかったんです。」築古そして三方向に開口部がある角部屋。リノベーション後初めての冬を迎え、内窓設置だけでは解決できない断熱性能の低さをあらためて実感し、さらなる断熱リノベーションを決行。外気に触れる壁の中に断熱材を施工しました。


↑断熱改修プラスアルファで子ども部屋の壁に室内窓も設置。LDKと緩くつながることでお互いの気配を感じられる安心感があります。朝には東側の朝日が子ども室からキッチンまで届きます。

~断熱改修リノベーションの効果はいかに~
M様「今年の寒さはとても厳しいものですが、以前は寒くていられなかったLDKも今はエアコン一台で十分温かくなりました。内窓の効果で室内は驚くほど静かですし。この冬で断熱の大切さをあらためて実感しました」

断熱改修と同時に、子どもたちの成長に合わせて部屋をマイナーチェンジ。時間軸を取り入れた段階的リノベーションは、間取りに暮らし方を合わせるのではなく、家族の成長や変化にあわせて住まいを整える楽しさや豊かさを体現されていたお住まいでした。
 
コルクで作ったお人形はパパ作。２歳の娘さんは大喜びするのだそう。
このお住まいのより詳しい情報は、まもなく発売予定のフクオカリノベで掲載予定。どうぞお楽しみに！