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2025.06.21 /

【現場ブログ/福岡市中央区 A邸】

 

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〜RENOVATION STORY〜

30代夫婦と子供1人の3人家族。
独身時代からお住まいだった所有マンションは結婚・出産で手狭になったために、住み替えを検討されていました。
今回のプロジェクトでは、物件売却&物件探しを同時進行で行い、賃貸暮らしを挟むことなくフルオーダーのリノベーションを行い住み替えを実施。買主様・売主様のダブルの調整をはかりながらの難易度の高いコーディネートとなりました。

テレワークにも対応した3人暮らしのために、4LDKから2LDK+SOHOへと、ゆとりのある空間へ変更しました。また、将来的には、リビングの一角に子供部屋を一部屋追加できる計画も視野にいれています。
エントランス付近には離れ的な空間として書斎(SOHO)を配置。エントランスと書斎に挟まれたDEN(土間スペース)は、多目的ストレージでありながら、ちょっとした作業にも使える柔軟な空間です。 コンパクトな都市型住居として廊下的な空間は最小限にし、玄関からLDKまでの動線は最短に。リビングからダイレクトにアクセスできるオープンな洗面室としました。
エストニアから輸入した本格的な家庭用サウナを導入し、サウナ→水風呂→外気浴(バルコニー)の”ととのい導線”もデザイン。 リビングとバルコニーとの境界にはインナーテラスを設け、隣接する建物の気配を抑える工夫も加えました。
パントリーのあるキッチンは、デュエタイプで構成し、暮らしの中心として機能するようにデザイン。リビングの天井には有機的な間接照明を設置し、上質な雰囲気をつくりました。

子育て世代が「暮らすこと」と「働くこと」両方の楽しさを堪能できる、オンリーワンの住まいを目指しました。

物件データ

所在地:福岡市中央区 種別:マンション 専有面積:92.17㎡ 建築年:1999年

before

福岡市中央区六本松エリアに立地する4LDK・ファミリータイプの築浅物件。
角部屋の二面採光で、日当たりも風通しも抜群。条件の良いお部屋ですが、間取りは中廊下が中心の昔ながらのつくり。そんな空間が、施主のライフスタイルにぴったり合った、開放的で心地よい住まいへと生まれ変わっていきます。

解体工事がはじまりました

古い住設機器を撤去したり、構造に影響しない壁や柱など不要な要素を取り除きながら、解体工事を進めていきます。その過程で、これまで見えなかった構造体や配管・下地の状態が露わになるため、当初の設計プランが現実的に実現できるかを再確認・検討するフェーズへと移行します。一つひとつの判断を積み重ねながら、より良い空間のために丁寧にすすめていきます。

解体完了、配管工事に着手します

解体が完了し、間仕切り壁が全てなくなりスケルトン状態に。元の配管は撤去し全て新しいものに更新します。新しい配管は劣化しにくい高耐食性のものを使用しています。樹脂の配管は柔軟性があり地震の揺れにも強い素材です。
また、この段階でお客様との「現場定例」も実施します。図面上では確認できなかった点や、解体後に初めて分かったことなど、設計図書と現況の違いを把握・共有する大切な工程です。今回の工事では構造的な問題はなく予定通り施工できる見通しが立ちました。
こうした現場ならではの気づきや差異をお客様に丁寧に確認しながら、ご希望のプランと現実の状態をすり合わせながら進行していきます。

配管設置、床の下地を施工します

適切な勾配を確保しながら給排水管を設置し、それに合わせて床の高さを決定していきます。
床を上げすぎると室内の天井高を圧迫してしまうため、必要以上に高さが出ないように注意が必要です。
水まわりの機能性と空間の快適さ、そして施工精度のバランスを取りながら、できるだけ無理のない納まりになるよう丁寧に調整を重ねています。

間仕切り壁の下地工事がスタートしました

間取りプランに合わせて、丁寧に間柱を組んでいきます。
壁の中に隠れるこの骨組みが、空間の仕切りをつくる大事な下地となります。このあと壁の仕上げに向けて、石膏ボードやクロス貼りへと進んでいきます。完成後には見えなくなる構造部分こそ、しっかり丁寧に。安心して長く使える住まいを、ひとつずつ形にしています。
また、ユニットバスの設置も同時に進め、間柱にしっかりと納まりました。

間柱施工〜吸音施工、住まいの安心を支える下地づくり

吸音性の向上を目的として、壁内の一部にはグラスウールを施工しました。
特に音が気になりやすいトイレまわり、SOHOスペースの壁、パイプスペース(PS)まわりを中心に対応しています。
生活音の漏れをやわらげることで、より静かで快適な住環境づくりを目指します。
また、外に接する壁の一部には、解体時に施工当初の発泡ウレタン断熱材がしっかりと残っている箇所が確認できました。
劣化や欠損も見られなかったため、そのまま再利用する形で活かしています。

フローリングの施工がスタート

空間の印象を大きく左右する、フローリングの仕上がり。
今回は天井にも木材を使うため、全体のバランスを考えながら、3種類のフローリング材をパースと照らし合わせて検討しました。最終的にお客様が選ばれたのはオーク材。木目が美しく、ほどよく柔らかな表情がどんなインテリアにもなじむことから、多くの方に選ばれている人気の素材です。

本格的に内装造作工事に入ります

アールの曲線が美しい壁や、柔らかな印象をもたらす天井など、空間の個性が少しずつ形になってきました。
寝室にはヘッドボードも設置され、空間の印象がぐっと引き締まりました。
素材には、赤みのあるピンカド材を使用。ご主人が鷹野材木店さんで一目惚れして選ばれたこだわりの一枚です。
木目や質感が際立ち、落ち着きのある中にも程よい存在感を放つ仕上がりに。「毎日目にするものだからこそ、長く愛せるものを」という想いが込められたアイテムです。
図面やパースで思い描いていた世界が、少しずつ実際の空間として立ち上がってくるこの工程。
完成までのプロセスを、ひとつひとつ確かめながら丁寧に進めています。

内装工事もいよいよ大詰めへ

内装工事がすすみ、完成に向けてラストスパートを迎えています。
天井の木材には塗装が施され、空間全体がぐっと整ってきました。
キッチンには、奥様のセンスが光るタイルが貼られ、シンクや食洗機の設置も完了。
日々の家事が楽しくなりそうな、機能的で心地よい空間に仕上がりつつあります。
洗面スペースには金属製の照明が取り付けられ、落ち着いた空間にさりげない輝きと上質なアクセントを添えています。
細部にまでこだわりが行き届き、洗練された美しさと調和が感じられる空間に仕上がっています。

仕上げ工事を経て完成へ

建具の調整や最終の塗装など、仕上げの工程に入りました。
リビングダイニングでは床の養生が取れ、オーク材のフローリングが姿をあらわし、一段と居心地のよい雰囲気に。
寝室も壁紙が施され、木目が美しいヘッドボードとの相性もぴったり。
静かで心地よい、上質なプライベート空間が整いつつあります。
また今回は、二重窓を採用。
断熱性・気密性に優れ、外気の影響を抑えながら室内の快適さをしっかりとキープできる設計です。
完成まで、あと一歩です。

6/27(金)・28(土)完成見学会開催します

オーナー様のご厚意で、お引渡し前のお住まいの見学会を開催します。
今回は初の試みとして「夕暮れ時から夜」の空間もご体感いただける日時設定に。
照明が織りなす空間の深みやリラクゼーション効果をこの機会にぜひご体感ください。

日時:
①2025年6月27日(金) 18:00-20:00(最終受付19:30)
②2025年6月28日(土) 10:00-15:00(最終受付14:30)
場所:福岡市中央区六本松近郊 (現地集合)
参加費:無料(事前お申し込み要)
※詳細はご予約時にご案内いたします。

参加申込みはこちらから
https://re-estate.net/event/613/