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2013.08.12 /

「ReFarm」家菜はじめました

家菜、それはインテリアとしての野菜
 
「ReFarm」プロジェクト
 
約1年の歳月をかけて遂に完成しました。
 
なんで建築家の私がそんなモノを造ったのか?
ことの発端のひとつにあるのは、東日本大震災。
安心安全な食べ物を人々に届けることは出来ないのか?
九州の食品を全国の子供達へ送ることはできないのか?
そんなことを、ずっと考えていました。
 
でも僕らは農家でもないしそんなインフラも持ち合わせていない。
そこで単純な一つのアイデアに辿り着きました。
 
家庭で安心安全な野菜を育てることが「超」簡単にできる仕組み。
そしてそれにハイセンスなインテリアとしても成立するデザインを施す。
 
・野菜づくりは土地付き一戸建てじゃないと無理?
・郊外の家庭菜園に行く車も持って無い!
・一般的に行われているベランダ菜園はかなり努力を必要。
・プランターの底が浅いと根菜類は育たない。
・日光でプラスチックのプランターはボロボロになる。
・プランターは台風等の悪天候時に持ち運びが大変。
・そもそも上質なデザインのプランターも無い。
 
等々の幾つかの問題点がありました。僕ら空間づくりの会社として、これらの問題に取り組んで辿り着いた一つの答えから生まれた商品です。テストサンプルを幾つも作成し、様々な土を試し、弊社の屋上で約一年の実験を行いやっと一つのカタチに辿り着きました。まだまだ荒削りな部分はあります。でも「暮らしが趣味になる」という僕らのメッセージをカタチにした商品として発表出来ることがまずは第一歩です。
 
今、社員全員で屋上で野菜づくりを楽しんでます。自分で育てた野菜を自分で食べる。(たまには鳥達に食べられたりしますが、それはそれで鳥達への愛も感じたり。)人間としてすっごく当たり前なことなんだけど、ずばり「人生」が豊かになります。ちょっと大げさだけどそう感じてます。歳をとったせいかもしれませんね(笑)
 

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LDK+FARM=ReFARM
新しい間取りを楽しむ感覚で
生まれたプロジェクト

このプロジェクトの言い出しっぺは、住宅のリノベーションを手掛ける会社の「リノベエステイト」です。私たちがお手伝いしているのは、都心の手が届く中古物件を、自分たちの住みたいように上手にアレンジする暮らし方。そんなリノベーションを選ばれるお客さまの中には、ともすればお洗濯干し場になりがちなベランダまでも、上手に暮らしの中に取り組む方が多くいらっしゃいます。

そこでムクムクと浮かびあがってきたのが、もっとベランダを暮らしの場として上手に活用できれば!という思い。そんなわけで、生まれたのがLDK+FARMという新しい間取りの在り方でした。

しかし、家は得意だけれど、野菜づくりは初心者。ということで、集まってきてくれたのが、ビルの屋上緑化を得意とする園芸の会社や、都心に住みながらも週末ガーデナーを楽しむ野菜づくりのセミプロなどなど・・・。いろんな人達が集まって、「野菜づくりを、もっと楽しく、オシャレに」に楽しむためのアイデアを試行錯誤したのがReFARMのプロジェクトです。