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2013.08.29 /

再生誌ONLINE やってます。

再生誌オンライン

 
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僕の青春時代は、ポパイ(ときどきホットドックプレス)を読んで、アメリカ中心のカルチャーに傾倒していた。ファッション→映画&音楽→車&バイク→雑貨&インテリア→デートスポット→時々セックス特集(特に夏)が毎年同じタイミングで繰り返され、何も疑うことも無く大量生産大量消費社会を愉しむ普通の若者の一人だった。 個性的だろうと、最新メディアから情報収集を行い、皆が同じ価値観になっていた幸せな時代。
 
30代になりポパイを卒業してブルータスを読みはじめたころ、初めてヨーロッパを旅をした。ガイドブックも持たずにふらっと街を歩いて、新しい建物がほとんど無いことに対する驚き。全然観光スポットじゃない所でカメラのシャッターをきっても上質なポストカードになりそうな風景。そして、ポールスミス(みたいな)のスーツなんかを着こなし普通に人々が現代の生活を行っていることに感動した。たぶん築300年くらいの建物にだって、マクドナルドとかH&Mとかがテナントで入って最先端の商売をしているなんて日本では想像もつかない風景。成熟した街並、成熟した社会だった。この出逢いが、僕がリノベーションで古い建物を活かして現代にあった空間に再構築するという仕事に従事しているきっかけの一つとなった。
 
エコとかリサイクルとかが注目されはじめ、日本も成熟社会が訪れた。モノからココロの時代。所有することの自己満足から、シェアすることでの繋がりへ、僕らの価値観はシフトしてる。新品も人々の手に渡った瞬間から中古品になる。長年愛されヴィンテージとして新しい味わいを纏うまで使用されることができるようなモノを造りたいと思いながら、僕はリノベーションという仕事に取り組んでいる。同じような価値観でクリエイティブやビジネスを行っている人々が沢山いるはずだ。そんな人々や事業を紹介できればと「再生誌オンライン」を企画しました。発行人として目指すことは、時代を超えた個性的な価値観のシェアに他なりません。
 
再生誌オンライン発行人:松山真介
 
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