2025#002The Urban Retreat
福岡市内に佇むプレミアムマンションを、セカンドハウスとして再構築したリノベーション。床面積約160㎡のペントハウス、かつメゾネットという極めて希少性の高い住戸である。100㎡を超えるマンション自体が全体の1〜4%程度といわれる中、メゾネットという付加価値を備えた、まさに選ばれた住まいであった。
デザインコンセプトは 「The Urban Retreat」。多忙な都市生活から一歩距離を置き、心身を回復させるための“都市生活者のためのリトリート空間”をテーマとした。生活感を極力排除したミニマルな構成とし、ペントハウスならではの福岡の海・山・都市を一望する眺望を最大限に引き立てている。照明計画や素材選定にこだわることで、ホテルライクでありながら深い安らぎをもたらす空間を実現した。
- 場所
- 福岡市
- 用途
- 集合住宅
- 構造
- SRC25階/25階
- 面積
- 155.52 ㎡


床には無垢材、壁には漆喰などの自然素材を用い、触覚や嗅覚にも訴えかける、ストレスフリーな住環境を構築した。


この邸宅の家具はすべて「ポルトローナ・フラウ」で統一。
インテリアや家具に深い造詣を持つオーナー自らが選び抜いた、洗練された名品が空間に静かな格を与えている。
キッチンにはクッチーナを採用し、ミーレやリープヘルなど、機能性と美意識を兼ね備えた設備で統一。収納計画を徹底し、生活感の出やすいアイテムは表に出さない設えとすることで、視覚的ノイズを抑制。余白を意識したレイアウトにより、空間そのものに呼吸するようなゆとりを与えている。

メゾネットの上階には2つのベッドルームを配置。和と洋、それぞれ異なるテイストを与えることで、空間ごとの表情にコントラストを持たせている。









ゲストを招き入れるための前室的に機能させるためエントランスは、ゆったりとしスペースを確保し、WICの機能も持たせたシューズクローゼットを配置している。

照明・空調・家電・セキュリティ機器はインターネットに接続し、タブレットやスマートフォンによる遠隔操作・自動制御を可能とするIoT住宅を構築。都市に身を置きながらも、完全に切り替わる時間を享受できる、成熟した大人のためのセカンドハウスである。





