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リノベのその後 オーナー様インタビュー/ 福岡市中央区 R様邸
ダイナミックな勾配天井が印象的で、天井高も3メートル以上、そして広さは100平米超。訪れた誰もが思わず息を呑む素敵なお住いまいのオーナー様に、リノベ本「フクオカリノベ」~お宅訪問~コーナーの雑誌取材を兼ねて、「リノベのその後」のお住まいの住み心地をインタビューさせていただきました。
こちらは「YKKAP性能向上リノベデザインアワード2023 省エネ集合住宅賞」を受賞した、断熱性能向上に特に力を入れたリノベーション事例とあって、実際の住心地がとても気になるところでした。
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40代夫婦と子どもの4人の6人暮らし。都心に位置し4面採光で中庭のある築18年のプレミアムマンション。
ロケーションや眺望は素晴らしいのだが、その反面、断熱性能が脆弱なため様々な弊害がある住戸であった。
最上階であるが、天井裏を検査すると天井スラブの断熱が無く、温室のような状態になり夏は熱くエアコン代が高額になっていた。また中庭的なライトコートも含めて断熱性の脆弱な窓がに囲われており、冬は寒く、窓際にはコールドドラフトや結露の発生。築年数もそんなに古いわけではないので、都会のタワーマンションは、そんなものだろうと半ば諦めながら、暮らし続けていた。
既存の空間の温熱計算を行い、適切な断熱材・内窓・換気システムを適材適所に施し、「低燃費で省エネ・快適な空気・結露防止」を目的とした高性能な断熱リノベーションを計画した。
中庭のある回遊性のある機能的なグラデーションのある間取りを構築している。LDKは天井高を最大限に活かし、タワーマンションの眺望を取り入れた大空間とした。WICがある主寝室と子供部屋を二つ、ワークルームを一つを配置している。
★YKKAP性能向上リノベデザインアワード2023 省エネ集合住宅賞★
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玄関から中庭をのぞむ窓、去年より大きく育ったシンボルツリーのオリーブが出迎えてくれました。
~気になる断熱について~
タワーマンションの最上階、4面採光というプレミアムな条件が、断熱という点においてはマイナスに働いていました。通風や採光、眺望に恵まれる分、外気に触れる天井や壁、窓が多ければ多いほど断熱性能は脆弱になるからです。
R様「リノベーション前は、冬は部屋の中でも息が白くなるほどの寒さ、そして夏は蒸し風呂のように暑かったんです。エアコンの効きも悪くて、家族みんなで汗をいっぱいかきながら食事をしてたんですよ」
快適さとは程遠い過酷な冬と夏を過ごされていたようです。
~プレミアムな断熱仕様を目指して~
その問題を解決すべく、間取りやデザインはもちろんのこと、暮らしの快適性向上を重視したリノベーション計画が立てられました 。
既存の空間の温熱計算を行い、適切な断熱材・内窓・換気システムを適材適所に施し、「低燃費で省エネ・快適な空気・結露防止」を目的とした高性能な断熱リノベーションを実施しました。
環境に配慮したセルロースファイバーによる断熱材の吹付け工事 広い面積に断熱が必要な際に特に効果的。
外気に触れる壁や天井に隙間なく吹き付け、ふかふかの壁が出来上がりました。
温熱計算 断熱ビフォーアフターの光熱費のシミュレーション。リノベ後の光熱費は約半分以下です。
性能向上リノベデザインアワード2023 省エネ集合住宅賞受賞★(YKKAP 性能向上リノベHPより)
~リノベーション後初めて迎えた冬~
就寝時にエアコンをオフ。翌朝外気温が10度以下の日も、室温はおよそ16度ほどに保たれていました。
R様「もう息が白くなることもありませんし、冬にはなくてはならなかったこたつも手放して、エアコン一台で室温にむらなく快適に過ごせるようになりました。毎日拭いても拭いてもきりがなかった北側の窓の結露も解消して、暮らしのストレスがなくなりました。カビの悩みからも開放されました。」
何より部屋の断熱性能を感じるのは帰宅時に玄関扉を開けて部屋に入った瞬間だそう。
「皆が長時間留守にしていた際にも、寒い日の帰宅は玄関がほわっとあたたかく、暑い日もひんやりとした空気の涼しさを感じるんです、あ、断熱がしっかりされてるんだなとその時実感しますね。」
いよいよ工事後はじめて迎える本格的夏がやってきます。
より詳しい内容は、今夏発売予定のフクオカリノベをお楽しみに!