COLUMN

特集 vol.12 断熱がもたらす豊かな暮らし〜その2-1 インナーサッシ(内窓)編〜


第2回からは、断熱工事ってどんな工事をすればいいの?その内容を3つに分けて紹介していきます。まずは、内窓について詳しくお話いたします。

断熱改修で最も効果が高いのは「内窓の設置」です
設置にかかる時間はたったの一日。どの住宅でも簡単に、効率よく断熱性能を高めることが可能です。

〇断熱性能の低い家ではこんなにたくさんの熱が出入りしています

住宅の中で、最も温度変化が大きく熱が出入りしてしまう場所、それは開口部だと言われています。冬は58%、夏は73%もの熱が開口部から出入りしてしまっています。マンションでは多くの場合、管理組合の規定により、共有部分となるサッシの交換ができない場合が多いです。そのため、既存の窓は変更せずに新たに内窓を追加で設置することにより、断熱性能を強化しています。
2つのサッシの間に生じた空気層により、住戸内の熱損失が減り、魔法瓶の中にいるような、温度差の少ない快適な暮らしを実現することができます。 内窓は壁の解体をせずとも手軽に取り付けることができるので、最も容易で効果的な断熱対策となります。また、内窓の設置により騒音をシャットダウンすることができるので、都心の幹線通り沿い等のマンションで、車の騒音が気になる方にとってはとても有効な防音手段になるといえるでしょう。

<内窓の設置事例>

<内窓の防音効果 出典:LIXILホームページより引用>


内窓の種類~ガラス編~

内窓の性能は、ガラスの性能によって大きく異なります。最も断熱性能が低いのは単板ガラス、そして次が一般複層ガラス、そして最も性能が良いとされているのは複層ガラスの間にガスが入ったLow-E複層ガラスです。Low-E複層ガラスの中にも、室外側がLow-Eガラスか、室内側がLow-Eガラスかによって、遮熱性能と断熱性能が少し異なります。寒冷地で冬場に多くの熱を取り込みたい場合は高断熱複層ガラスを選択することが多いですが、弊社の対象エリアである福岡市内においては、遮熱高断熱複層ガラスを採用することが多いです。
<内窓ガラス種類 出典:LIXILホームページより引用>

内窓の種類~デザイン編~

内窓の枠は樹脂製のものがほとんど、カラーバリエーションも様々です。最近ではおしゃれなリノベーション向けにデザイン性能の高い内窓の枠も展開されています。また、WOODONEでは枠に無垢材を用いた内窓も取り扱っていますので、アクセントクロスやフローリングの色に合わせて窓枠の色を変えたり、デザインを検討するのも楽しみの一つになりそうですね。
<内窓枠の色 出典:LIXILホームページより引用>

<LIXILインプラスforRenovationを採用した事例>

次回は進化が止まらない「断熱材」についてのお話です。