【2019#003】アアルトの照明BeehiveがLDKアクセント 50代夫婦のためのマンションリノベ
暮らしの質をアップデートする大人のためのマンションリノベ。
住み慣れた築26年の住まいを今の暮らしに併せて大胆に間取り変更し、北欧家具が似合うゆとりと落ち着きの空間へ生まれ変わった。
- 場所
- 福岡市城南区
- 用途
- 集合住宅
- 人数
- 夫婦
- 構造
- RC 3階/6階
- 面積
- 69.3㎡
- 建築年月日
- 1994年8月
- リノベーション年月日
- 2019年9月
- 趣味
- スキューバダイビング
- 職業
- H・W/会社員
築26年の3LDKファミリー向けマンションを、アクティブシニア夫婦の二人暮らしのために1LDK+WICへとフルリノベーション。内窓の配置、断熱改修を行い、暮らしやすく低燃費なリノベーションとしている。
二人が寛ぐLDKは広がりのある大空間。アウトドア系の趣味のあるご夫婦ということもあり、床にはナラ材、寝室を囲った壁面にはアガチスの無垢材を貼ることにより、LDKに小屋が存在するようなチャーミングなデザインとしている。二人でも作業しやすいオーダーメードキッチンはkitchenhouse製。
ダイニングテーブルにもkitchenhouseを採用し、一体感を持たせた。
寝室兼書斎。
8畳と広めに確保、書斎コーナーの内窓からはLDKの気配を感じることができる。書斎のカウンターのリビングに面する壁面は室内ガラス窓とし、木製ブラインドを配置、寝室と書斎空間とリビングを状況に応じて閉じたり開いたりする仕掛けを設けている。
ウィズコロナの社会では、テレワークをする機会も増える中で、住宅の中にワークスペースを確保することはこれからの住宅の課題である。シンプルな洗面脱衣所。タイルや独立型の洗面ボールが映えるよう洗面台は造作のオリジナル。
旅行やスキューバーダイビングなど多趣味なアクティブシニアのため、玄関直結の大収納が必要だった。玄関から寝室に抜ける裏動線とWICを配置した。
廊下にもリビングと同じナラ材を使用。右側の扉はウォークインクローゼット→寝室へとつながる。
フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの照明「Beehive」がリビングのポイント。
タイトルの「ビーハイブの家」の由来である。スリットから溢れる光が、LDKに使用している「コンクリート」「タイル」「モルタル」「ナラ材」等の様々なテクスチャに馴染んでいる。
これらの素材が年月を重ねエイジングし魅力が増していき、穏やかな時間の流れる巣になることを願っている。