2018#002本棚のあるシックなリビングラウンジ ペット共生を考慮した大判タイル仕上げ
30代デザイナーカップルと猫とのマンションリノベ。様々なグレートーンでカラーコーディネイトし、シックな空間とした。リビングには、ディーター・ラムスのデザインした「ヴィッツゥ」や本棚を配置。床はペット共生を考慮した大判タイル仕上げとなっている。
- 場所
- 福岡市中央区
- 用途
- 集合住宅 7階/11階
- 人数
- 夫婦+猫
- 構造
- SRC
- 面積
- 84.99㎡
- 建築年月日
- 1974年11月
- リノベーション年月日
- 2018年5月
- 趣味
- 猫、ブックコレクション、インテリア収集
- 職業
- H/W/デザイナー
白と黒の間に存在する様々なグレー。グレーゾーンは透明感へと変色し、ゼロ・グラビティのような錯覚を誘引する。さらにグレーという無彩色は、配置されたモノを引き立たせる効果がある。
施主のコレクションを最大限に際立たせるための手法として、様々なグラデーションのグレーで空間を構成し「存在感のない箱」をデザインした。梁はあえて隠さず間接照明を融合させた奥行きのあるリビング。
夜は最小限の間接照明がラグジュアリーな空間へと誘う。道路に面している寝室のため、内窓を入れて二重窓に、静音性を確保。
寝室に設けたデスクワークスペース。
リビングに壁面に設置する本棚は、ディター・ラムスのデザインした「ヴィッツウ/606シェルビング・システム」をセレクト。この本棚は主張しない誠実な佇まいであるが、本を陳列することにより、プロダクトの存在感が消失されるデザインとなっている。
南窓から柔らかな光が差し込むLDK。床材のタイルと天井のクロスのダスティーカラーが落ち着いた大人のクールさをプラスした。
浴室や洗面室はこだわらず、手頃な収納アイテムをうまく利用。
収納スペースを一箇所に集約し、各部屋を広く活用。
自転車の整備ができるくらいのスペースはほしいという施主のリクエストのもと、もともとのエントランスよりスペースを拡張。来客も多いため、スッキリとした造りに徹し、コンクリートの無機質感でクールさをプラスした。
正面の鏡は完成後に特注で設置。
お風呂場、寝室、リビングの各ドアに猫用の出入り口を設置。愛猫への愛を家づくりに反映できるのもりのべならでは。
本棚はディター・ラムスのデザインした「ヴィッツウ/606シェルビング・システム」
様々な無彩色で構成された「限りなく透明に近いグレー」な空間は、コレクションを際立たせると同時に黒猫も暮らしに溶け込ませることとなった。