福岡市中央区荒戸 通りの向かいは大濠公園という好立地に、トアヒスを運営する会社「ノーマライゼーション・キャンディ」がプロデュースするスイーツショップが誕生。
社名にある「ノーマライゼーション」とは、どの人にとっても「当たり前のことを当たり前に」を実現するために、社会の環境側を整備していこうという考えといわれている。大切な人のために、真摯に「当たり前の物を、当たり前につくる」その基本姿勢を大切にして、スイーツ作りを行う空間なのである。
「ノーマライゼーション」を空間的に表現するために、どこにでもよくある工場や倉庫で使われているスレートの波板をインテリアの素材としてセレクト。「白い波板のお菓子工場」風景としてのデザインを目指した.。
高層ビルの一階の路面に位置しているため、テナント以外のグレー系の外部空間は、工事の対象外。テナント部分と分断されたファサードとなることが危惧された。そこで、あえて、既存のビルの色彩を、インテリアにも取り入れることで、本店舗と建物と全面道路との調和を図るデザインとした。
グレーのグラデーションがまた違った表情を見せる夕刻の外観。
既存のビルの色彩をインテリアに取り入れることで、ショーケースやカウンター、セントラルキッチンとのコントラストが際立ち、販売する商品との親和性も高まった。
店名は「2/2」と書いて「ichi」と読む。
「TTOAHISU」と「2/2」は、2つで1つとの意味を込めて決められたそう。2/2の下の点字で表した「イチ」も印象的だ。